よい参考書って何だろう
むずかしく考えればいろいろありますが、
よい参考書・よい問題集の条件とは、まずこういうことでしょう。
難しすぎないこと
一般に、学校で勧められるテキストは、難しすぎます。
分かりやすさより、網羅性(たくさんいろいろ書いてあること)を
優先するからでしょう。
でも分からなければ、どんなにくわしくてもしかたがないのです。
くわしさよりも分かりやすさ
網羅性より重要なのは、書いてある内容が実感できることです。
「前置詞とは、名詞の前に置かれ、
その名詞とともに形容詞句または副詞句をつくるものである」
と書いてあることよりも、
「ああ、前置詞+名詞というのは形容詞のカタマリなんだな」
と実感させてくれるのがよい本です。
深さよりも入りやすさ
どんな科目にせよ、一番苦労するのは入口です。
いったんその世界に入ることができたら、
あとは順調に進みます。
そうしてある程度分かってくると、
あとはどんな本を使っても勉強になるものです。
とにかく買う
自分の趣味と実力にあった本を探すのは、
立ち読みだけではまず無理です。
これは、と思う本はまず買ってじっくり使ってみましょう。
入試を受けるだけで3万円も取られるご時世です。
1500円そこそこでずっと楽しめ力もつくのですから、
こんなに安い物はありません。
入口が分かったら、くわしい本も
一冊でまったくの初歩から難関突破までを
カバーしている本はありません。
初歩には初歩用、中級には中級用と、
力の付き具合に応じて買い足していきましょう。
ただし、まとめて買ってはいけません。
ついあれもこれもやりたくなって、
じっくりていねいな勉強ができなくなってしまいます。
参照用の本は何冊あってもよい
メインの問題集は一冊にしたいものですが、
別の角度からの説明や類題を拾うために、
何冊かの本を補助的に使うのはよい方法です。
繰り返しますが、効果を考えると本など実に安いものです。
先輩にもらうのは、うーん。
受験が終わった先輩に参考書を譲ってもらえることがあります。
ありがたい話ですが、これにはいろいろ問題も。
自分で見つけ出し、お金を払った物ほど愛着が湧かない。
アンダーラインが見当違いのところに引いてある。
書き込みが間違っている、などなど。
どうせもらうのなら、できるだけ成績のよい先輩にねだりましょう。
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■英文解釈・大学受験レペル
▼テクニックを超えた本物の英語力を身につけたいあなたに 伊藤和夫
「英文解釈教室」研究社
もっとも論理的で、説明の行き届いた本。英文を前から順に理解していく「直読直解」とはいかなるアタマの働きをいうのか、この本で学んでほしい。
かつて「ギタリストには二種類ある。ジェフ・ベックとそれ以外だ」と言われたが、英語の参考書はまさに「伊藤和夫とそれ以外」と思わされる。英語は単語を覚え、それをパズルのように組み合わせて読むものだと思っている人には衝撃の一冊。やさしい順に入門編・基礎編と正編である「英文解釈教室改訂版」の3冊がある。すべてオススメ。
伊藤和夫「ビジュアル英文解釈」駿台文庫
前掲の「英文解釈教室」よりも見やすく整理されている分、読みやすいかも。この本で勉強すれば、読みの正確さは格段にアップする。パート1、パート2の二分冊。体系的に読む力を身につけるにはベストの選択。レベル的には「英文解釈教室」入門編・基礎編に相当。
なお、本書のように解説が充実したテキストを使うときは、課題文をコピーして別冊にしておくこと。そうしないと英文と解説を並べて見ることができず、学習効果は半減してしまう。
▼英語は苦手だけど何とかしなきゃ、というあなたに
馬場純平「馬場の長文速読マラソン」英語圏
講義CDつきの本。すべての長文について、単語→構文の説明→問題演習→ネイティブによる朗読、という丁寧な講義がなされている。長文は大学入試から取られているが、CD講義のおかげで非常に取っつきやすい。若々しい馬場氏の声が実に心地よく、繰り返し聞いてもヘーキ。唯一ネイティブの朗読がおばさん声なのが残念。
Vol.1とVol.2の2冊。一度絶版になったが、出版社を代えて再登場。うれしー。
井上良隆「わかる&とける 英語長文 基礎問題集」旺文社
全部で15文しかないので、比較的短期に一冊仕上げることができる。こうして得られる達成感は大事。比較的難しい文章もあるが、やさしめの英文が中心。長文は入試問題から取られているが、実際の問題に進む前にさまざまなヒントや設問があるため、取り組みやすい。
■単語集
単語集は、基本的に「好きなもの」でよい。
ポイントは、例文またはコロケーション(単語の結びつきの具体例)が載っていることと、記憶を助ける解説があること。
ただ、単語集というのはあくまで補助的に使うものである。長文を読みながら辞書を引き、その都度覚えるのが結局一番速い。
「英単語ターゲット1900」旺文社
やさしめの単語から難単語までバランスよくカバーしている。みんなが使っている点も何だか安心。ただし記憶を助ける工夫がほとんどないのはツライとこ。改訂版には例文がつき、格段に使いやすくなった。
「速読英単語」増進会出版社
長文の中にちりばめられた単語を覚えていくというスタイルの単語集。文脈で覚えるという狙いは素晴らしいのだが、使われている長文がやや難しいか。必修編と上級編があるが、まずは必修編で十分。「速読英熟語」は、お好きな人はどうぞ、という感じ。
「フォーカス3000」啓林館
見出し語・意味・例文・訳が見開きでまとめられており、使いやすい。やさしめだが、これで十分。
「ジーニアス英単語2500」大修館書店
動詞と多義語にだけ例文をつけているのが特徴。動詞を重視。語法の解説も分かりやすい。さすが辞書の大修館。
「コロケーション英単語」桐原書店
例文ではなく、according to a recent survey (最近の調査によると)というように、まとめて使う単語のつながりを示しているのが特徴。覚えやすく、英作文や整序問題などに使える単語力がつく。ただ、according
to も recent も survey も知らない人にはまったく使えない。1つのフレーズでいくつもの重要事項を覚えるというやり方は、一見効率的なようだが、じつは覚えられない。
「システム英単語」駿台文庫
これも「コロケーション」と同じ狙いの単語集。ただし、こちらは recent
news (最近のニュース)、a new survey(新しい調査)というように、ひとつのフレーズに覚えることはひとつしか入れていないので、格段に覚えやすい。
■文法・語法
「 大学入試英語頻出問題総演習」桐原書店
左ページに問題、右ページに解説(実質的に解答)が載っていて使いやすい。しかし、このレイアウトでは解説のスペースが非常に限られてしまうため、なぜ?という疑問にはとても答えられない。学校で勧められることが多いが、基礎力がない人は避けた方がよい。
「入試頻出英語標準問題1100」
「頻出英文法・語法問題1000」桐原書店
いずれも四択問題集。同じスタイルの問題集で、レベル別に2冊になっている。解説が別冊になっていて、比較的詳しい。こうした四択問題集はスピーディに進められるので、くり返し学習がしやすい。
「英文法・語法講義」河合出版
これも四択問題集。別冊の解説の詳しさには脱帽。じっくり解説を読むと、すごく力がつく。単純な暗記では頭に入らない、と悩んでいる人にピッタリ。


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