払うべきか、払わざるべきか

 

 

 

テレビは相変わらずほとんど見ないし、
最近は新聞も斜めに読むだけなので、
よくは知らないのだが、
何でもNHKの職員だか関係者だかが、
けしからんことをしでかしたんだって?
それでそれに「抗議」して、
NHKの受信料を払わない人が増えている、
という話で間違いないでしょうか。

うーん、ぼくはこういう話になると、
そりゃ NHKも悪いんだろうが、
騒ぎに便乗して、ちゃっかり受信料を踏み倒そう
とする人たちの図々しさはどうなのよっ
てなことをつい思ってしまう。

新聞は、不払いがまるで
「不正に憤った民衆の抗議運動」
であるかのように扱っているけれども、
笑わせちゃいけない。
ほとんどの連中は、単純に
北海道西友の牛肉偽装事件に便乗し、
「返金」を求めて殺到したバカちゃん達と同じく、
この機に乗じて受信料を踏み倒してやろう、と
さもしいことを考えているだけだろう。

集金のおっちゃんに罵声を浴びせる連中に至っては、
すでに精神に異常を来していると言ってよい。
まったく責任のないおっちゃんを
NHKの人だからという理由だけで責め立てる、
という姿勢は、たとえば関東大震災直後の、
朝鮮人だから殺す、というおぞましい姿勢と、
構造的には何ら変わらないじゃないか。

たしかに、われわれ大衆ができる抗議の方法は、
受信料の不払いくらいしかないのかも知れない。
しかし、そうであるのなら、
受信料は払わない、もちろんその間テレビは観ない、
ほら、受信料の代わりにアンテナ線を持って行け、
というぐらいの潔さは必要だろう。
テレビは観るけど受信料は払わない、というのは、
メシは食うけど代金は払わない、というのと
同じじゃないか。みっともない。

いや、おれはNHKなんか観ていないから、
というのなら、おいおい、それじゃ
なおさら抗議をする資格なんてないだろう。

やっぱり、何かを訴えようとするのなら、
自分を律する姿勢ってもんが必要だろう。
ことに今回の事件のように、
不正を糾し正義を訴えようというのなら、
なおさら筋を通さなくてはいけない。

筋というのは、まず、テレビを観ないこと。
次に、 NHKがしかるべき対応をした後には、
これまでためた不払い分を、ちゃーんと払うこと、
である。

なんせあなたのしていることは、
政治家の不正が許せないとか、
純ちゃんの政策や髪型が気に入らないという理由で、
税金を踏み倒すようなものなのだ。
やっぱりそれなりの覚悟は致しませんと。

そりゃ、
払わない人がたくさんいる中で払い続けるのは、
どこか「正直者が損をしている」ような気が
するのかもしれない。
でも、いいじゃないの、損したって。
細かいことは気にせずに、のんびり構えている方が、
どれだけ幸せか分からないんだからさ。