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去年の今頃、南京黄櫨哀歌と題して書いた。
街路樹がせっかく色づきはじめたとたん、
ばっさばっさと枝を払ってしまうお上の無粋を嘆いたものだ。
今年もまた、落葉の季節がやってきた。
せっかくだから朝は少し遠回りをして、
舗道の落ち葉を踏みながら
かさかさという感触を楽しんだり、
池のある公園を通り抜けては
散り敷かれた枯れ色の風情を喜んだりしている。
やっぱり晩秋というか初冬というか、
鮮やかさと厳しさが入れ替わる今頃の季節は、
何を見てもとりわけ綺麗だなあ、と思う。
今年は枝落としの作業車がやって来る前に、
教室のまわりの街路樹は、あらかた落葉してしまった。
おかげで剪定はおこなわれず、
枝を伸ばしたままの冬姿を見ることができる。
少しくすんだ赤や黄の葉がはらはらと落ち尽きて、
すっかり冬枯れの立ち姿になると、
白く丸めた花のような実が、
細い枝の先を飾りはじめるのだということを、
今年になってはじめて知った。
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