| 2004-11-02
先週、奈良に行って、仏像を見てきた。
薬師寺と興福寺を回って、東大寺に行くと、ちょうどそこに、修学旅行の高校生が来ていた。札幌からだという。
ふだんは地元産の高校生しか見ていないから、ちょっと珍しくて観察していたが、どこといって変わったところもない。女の子はみな短ーくしたスカートに紺のハイソックスをはき、ばっちり化粧を決めている。まるっきり名古屋の高校生と同じである。ぼくにはそれが面白かった。
だって、札幌だろ。北海道だろ。ふつう着るものというのは、その土地の気候風土に合わせて自ずと決まってくるものじゃないのか。北海道にふさわしい格好というのは、クマの毛皮にキツネのマフラーだろ。それなのにあの子たちは、厳しい北国の冬を、そろいも揃ってあの短いスカートで乗り切ろうというのである。いやもうこれは、おしゃれを超え、求道の域に達している。事実、そぼ降る雨の中、彼女たちが列をなして大仏殿に向かう様子は、まさに敬虔な求道者の姿であったような気がしないでもないような気さえするほどのことではないのであった。
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