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2004-08-10 眠くないのも実力のうち
今も昔も、学校の授業中にうとうとしている子どもは多い。とくに高校生くらいになると、寝てはいけないという意識も薄くなるから、堂々と寝る子も珍しくない。
そういう生徒を見つけると、先生は怒る。
やる気がないから眠くなるんだ、とか、たるんでいるから眠くなるんだ、とか、ま、説教の仕方はいろいろあるが、よほどやる気のない先生でない限り、叱らない人はいないだろう。
しかし、先生も本当は知っているはずだ。一度眠くなってしまったら、もうそれはやる気で何とかなるものではないことを。
授業が退屈だから眠くなる、ということは確かにある。しかし、授業が面白ければ眠くならないかというと、これはそういうものではない。いくら面白くても、いくら重要な授業でも、眠くなるときは眠くなる。楽しみにしていたテレビ番組でも、観ているうちについうつらうつらしてしまうのが人間の性なのだ。寝てしまうからと言って、必ずしも先生の授業を馬鹿にしているわけではないし、先生を愚弄しているわけでもない。
少し思い出してみれば分かることだ。高速道路を運転していて、一瞬うとうとしてしまった経験はないだろうか。眠ったら確実に死ぬと分かっている状況ですら眠くなるものなのだ。まして生命の安全が保証された教室で、先生が怖いとか、成績に響くとか、そんな程度のことで起きていられるはずがない。
そう考えると、生徒の居眠りにそれほど目くじらを立てても仕方がないと分かるだろう。先生は、寝ている生徒の姿から「あなたの授業はつまらない」というメッセージを勝手に受け取って、プライドを傷つけられたり逆上したりしているが、そういうものではないのだ。眠いというのは根性ややる気や関心の問題ではなく、基本的にはお腹が空いたり、トイレに行きたくなったりするのと同じ、生理現象でしかない。
ただ、生徒諸君は、生理現象だからといって甘えてばかりではいけない。前の日にしっかり寝る。休み時間には寝る。寝ても構わない教科のときに十分寝ておくなどの対策を、誠意をもって講ずる必要があることは言うまでもない。 |