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2004-05-20 好奇心ナシ
ぼくはかなりシンプルな暮らしをしている方だと思う。
実際 、気晴らしらしい気晴らしもせず、毎日同じように過ごしていても何の痛痒も感じない。世の中では好奇心旺盛というのが美徳らしいから、ぼくはその点すこぶるつきの悪人である。
なんせ、新しいことを始めるのが億劫で仕方がない。
今日もエアロビクスの番組で、5・6・7・れでぃ・わんつうわんつう、なんて明るく踊っているのをみていたら、気分が悪くなってきた。その体操の動作を理解し習得するまでの長い道のりを想像して、うんざりしてしまったのだ。うちひしがれた、といってもよい。見ているだけで面倒なんだから、自分でやるなんてとんでもない。
誤解のないように言っておくと、ぼくは怠け者ではない。いや、怠け者と言われるかもしれないが、怠けているという自覚はない。ただ、新しいことを始めるのが面倒なだけである。
だいたい、いろいろなことに好奇心を持って何にでもチャレンジして、というのがそんなに偉いことなのか。あれもこれもしたがることがそんなに立派なことなのか。ユーカリしか食わないコアラより、何でも食べるタヌキの方が偉いのか。自分の分をわきまえて、毎日同じように過ごしてどこが悪い。
たしかに奇なるものを好む、ってのは大事だと思うのよ。でもそれは、自分の関わっていることについてより深く探求したいという気持ちを言うのであって、移り気なことを言うわけじゃないだろう。流行に乗せられて、次から次へと新奇なものを追い求めるようなことが、それほど偉いわけないじゃないか。好奇心なるものがいつから美徳になったのかは知らないが、その裏には、消費をばんばん煽ろうという商業資本の思惑が透けて見える気がする。
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